その広がりはくせ毛じゃない|ダメージ膨潤を見極める美容師の判断軸

美容師の皆さんなら、こんな経験はないでしょうか。

「うねる」「広がる」「まとまらない」

その悩みをくせ毛と判断し、酸性ストレートや縮毛矯正を行った結果、施術直後はきれいなのに、数週間後には前より扱いづらくなってしまった。

決して、縮毛矯正や酸性ストレートが悪いわけではありません。

形状由来のうねりに対しては、今も非常に有効な技術です。

ただ近年、現場で増えているのは「くせではないのに広がる髪」です。

ブリーチを繰り返している10〜30代、そして40代以降のエイジング毛。

この層に共通して見られるのが、ダメージによって内部が壊れ、膨らんでしまう状態です。

この場合、問題は施術選択そのものではなく、診断のスタート地点がズレていることにあります。

今回は、現場で起きやすい「癖ではない広がり=ダメージホール(空洞)由来の膨潤」を整理しながら、”メテオコネクター(ケラチン)×アクア(CMC)で“収まりを再現できる理由”を解説します。


目次

まず知っておきたい「ダメージ膨潤」の正体

髪の内部で起きていることを整理すると

髪の中は、大きく分けて次の3つでバランスが保たれています。

要素役割
ケラチン髪の芯となる“骨組み”。ハリ・コシを支える
CMCケラチン、キューティクル同士をつなぐ接着剤、薬剤の通路。水分や脂質をコントロール
水分しなやかさ・柔らかさを保つために必要

ブリーチや高頻度カラー、熱ダメージ、加齢などが重なると、ケラチンが欠け、CMCが減り、内部にスカスカの空間(ダメージホール)が生まれます。

この状態になると、髪は水分を吸いすぎたり、逆に抜けすぎたりして安定しません。

その結果、

  • 乾燥すると膨らむ
  • 湿気があると一時的に落ち着く
  • トリートメント直後は良いが、すぐ戻る

といった、くせ毛とは違う広がり方が起こります。

この現象を、ここでは「ダメージ膨潤」と呼びます。


癖毛とダメージ膨潤は「原因」が違う

広がりの正体を見極めるだけで、施術の選択肢は大きく変わります。

◆ 癖毛=髪の「形」の問題

  • 根元からうねる
  • 湿気で悪化する
  • 波状・捻転・縮毛などの形状差

形を整える施術(縮毛矯正・酸性ストレート)が有効

◆ ダメージ膨潤=髪の「中身」の問題

  • 根元は落ち着き、毛先が広がる
  • 乾燥日に悪化する
  • 水やミストで一時的に落ち着く

形をいじる前に、内部を埋め直す必要がある

この見極めができていないと、矯正を重ねるほど「体力のない髪」に熱と薬剤を足し続けることになります。


誤診が招く“よくある失敗例”

ブリーチ履歴4回・20代女性

毛先が常に広がるため、酸性ストレートを施術。
直後はきれいだったが、3週間後には以前より扱いづらくなってしまった。

→ 原因はダメージホールだらけの膨潤毛

内部が空洞のまま矯正をかけると、

一時的に形は整っても、後から焼け毛・硬化・パサつきに進行しやすくなります。

40代・乾燥日に悪化するエイジング毛

根元は落ち着いているのに、中間〜毛先が広がる。湿気の日はむしろ調子が良い。

→ これは癖ではなく、CMC減少とケラチン不足による内部不安定が原因。

矯正を重ねても、改善が続かないのは当然です。


“膨潤毛”に必要なのは「抑える」ではなく「埋める」

ここで重要なのは、インフォーム5.5だけで広がりや空洞を抑え込もうとしないことです。

膨潤毛に必要なのは、

  1. 欠けたケラチンを補う
  2. CMCを再構築する
  3. 空洞を“中から”埋めて安定させる

というアプローチです。

そこで軸になるのが

  • メテオコネクター(ケラチン補給)
  • アクア(CMC補給)

この2つを組み合わせる設計です。


メテオコネクター × アクアが“収まりを作れる理由”

◆ メテオコネクター(ケラチン)

  • ダメージで欠損したケラチンを補給
  • 内部骨格を作り直す役割
  • 髪の“芯”を戻す

◆ アクア(CMC)

  • ケラチン同士をつなぐ接着剤や薬剤の通路を再構築
  • 水分保持と流出防止
  • 膨潤と乾燥の振れ幅を抑える

この2つが揃うことで、空洞が埋まり、水分挙動が安定し、 形を変えなくても「収まり」が出るという状態が作れます。

これが、再現性のある質感改善につながる理由です。


現場で使いやすい導入ポイント

新しい商材やメニューを導入する際に大切なのは、知識量よりも「現場で無理なく使えるかどうか」です。ここでは、忙しいサロンワークの中でも取り入れやすい導入の考え方と、失敗しにくいポイントを整理します。

  • カラー後
  • ブリーチ後
  • 酸熱・ストレート後のケア設計

いずれにも組み込みやすく、後処理〜中間処理で完結できます。

技術差が出にくいため、

  • 新人でも結果がブレにくい
  • サロン全体の仕上がりが揃う
  • 教育コストを抑えられる

というメリットもあります。


5分で見極めるタイプ診断

カウンセリングに時間をかけられない現場でも、最低限おさえておきたい判断軸があります。短時間でもお客様のタイプを見極めるために、実践しやすい診断の考え方を5分以内でできる形にまとめました。

質問くせ毛膨潤毛
雨の日と乾燥日湿気で悪化乾燥日に悪化
水をつけるとうねりが出る落ち着く
広がり始め根元〜中間毛先から
季節梅雨が最悪冬が最悪

この判断だけで、失敗の大半は防げます。


正しい診断は信頼に直結する

仕上がりの満足度だけでなく、「この人に任せてよかった」と感じてもらえるかどうかは、診断の精度で大きく変わります。正しい見極めが、クレームを防ぎ、リピートや信頼につながる理由を整理して解説します。

膨潤毛の改善は、

  • 1回で劇的変化を狙うものではない
  • 内部を整えながら安定させていく

です。

その説明ができる美容師は、

「なぜこの施術なのか」を根拠を持って伝えられます。

「今回の広がりはクセではなく、

髪の中が空いて不安定になっている状態です。

なので形を変える前に、

まず“中身を埋めて安定させる”ところからやりましょう。」

この一言が、信頼・再来・単価の安定につながります。


まとめ|広がりは“癖”とは限らない

ブリーチ世代・エイジング世代が増えた今、ダメージホール由来の膨潤毛は確実に増えています。

その場合、

  • 抑える
  • 固める
  • 矯正する

ではなく、

ケラチンとCMCで「埋めて安定させる」ことが近道です。

メテオコネクター × アクアは、縮毛矯正を否定せず、“クセではない広がり”に別の答えを提示できる設計。

「矯正の持ちが悪い」

「広がりが改善しない」

そんなお客様を抱えるサロン様は、

ぜひ一度このアプローチを検討してみてください。

トピックスターでは、メテオコネクター・アクアを組み込んだ施術設計についても、現場に合わせたアドバイスを行っています。公式LINEより、お気軽にご相談ください。

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