ネオメテオストレートの失敗を防ぐ!原因と対策を徹底解説

ネオメテオストレートは、ダメージを最小限に抑えながらもしっかりクセを伸ばせる施術として注目を集めています。

…しかし、実際に導入してみたけれど
「ビビり毛が出てしまった」
「思うように伸びきらなかった」といった“失敗”を経験したことがある美容師さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はメテオシリーズをプロデュースしているNOTginza代表・長門政和さんが、「いつも縮毛矯正が一度ではしっかり伸びず、二度施術を受けることが多い」というほど強いクセ毛をお持ちのお客様の施術をしながら、ネオメテオストレートを失敗させないための対策法を詳しく解説している動画をわかりやすくまとめました。

すでにネオメテオストレートを取り入れている方も、これから導入しようと検討中の方も、ぜひ最後までご覧いただき、より安全かつ効果的な施術につなげていただければ幸いです。

長門さんの施術動画はこちらから

目次

ネオメテオストレートとは?

まずはネオメテオストレートの特徴を再確認しておきましょう。
製品について正しく理解しながら、強みと注意点を踏まえて施術工程を見直すことが、成功の第一歩です。

ネオメテオストレートの基本的な仕組み

髪へのダメージを最大限に抑えつつ、ツヤ、手触り、柔らかさに優れ、髪質やダメージに応じた薬剤選定が可能な、自然な仕上がりのストレートヘアを実現できる画期的な縮毛矯正システムです。特長としては以下があげられます。

  • ダメージ補修成分が豊富
    還元剤だけでなく、ケラチンやCMC(細胞膜複合体)の補給が並行して行われるため、施術中に髪をしっかり保護しながら矯正できます。
  • 髪質やダメージに応じた薬剤選定が可能
    いきなり高アルカリや強い薬を使うのではなく、髪質やダメージレベルに合わせてじっくりと還元させるため、ビビり毛などのリスクを軽減できるとされています。
  • 同時にカラーも可能
    カラーと組み合わせた施術も行いやすく、仕上がりの質感と色味の両立を狙いやすい。

しかし、これらのたくさんのメリットがある一方で、薬剤選定や放置時間を誤るとダメージによりチリチリ、パサパサになるビビり毛を引き起こしたり、想定ほどクセが伸びなかったりといった事も起こり得ます

次のセクションでは、具体的な「失敗パターン」を見ながら原因を整理していきましょう。

起こりうる“失敗”パターンとリスク

ネオメテオストレートのメリットについてはご存じの方も多いですが、「失敗したときにどんな状態になるのか」を把握している方は少ないのではないでしょうか?

まずは、起こりうる失敗のパターンを確認してみましょう。
原因を検討する前段階として、どのような現象が“失敗”にあたるのかを明確にしておくと対策が立てやすくなりますよ!

1.ビビり毛・チリつきの発生

ネオメテオストレートはダメージを抑える設計ですが、もちろんハイダメージ毛やブリーチ歴がある髪に強い薬剤を過剰に使用すると、過還元によりチリつきが出てしまうことがあります。
一度ビビり毛になってしまうと修復が非常に難しく、サロンの信頼にも影響するため要注意です。

2.クセが伸びきらず、やり直し

「根元の頑固なクセだけが残ってしまう」「部位によって伸びムラができる」といったケースも代表的な失敗パターンです。施術後も後頭部の内側だけクセが再発してしまうなど、放置時間や薬剤選定、塗布技術が足りないまま薬剤が流されることで “伸び残し” が起こる場合があります。

3. 毛先のパサつき・枝毛の増加

薬剤そのものは優しい設計でも、放置時間を誤ると、パサつきや枝毛が増えてしまうということも考えられます。
特にブリーチしている髪などは、もともとキューティクルが薄く脆いためより注意が必要です。

4. カラーが沈む・明度差が激しくなる

ネオメテオストレートはカラーと同時施術がしやすいメリットがありますが、薬剤調合を誤るとカラーが暗く沈んでしまうことがあります。 せっかくキレイにクセが伸びても、色味が想定外に仕上がってしまうとお客様の満足度を損ねる恐れもあるでしょう。

ネオメテオストレートで失敗する主な原因

次に、上記のような失敗が起こってしまう要因を分析していきます。

ダメージを抑える施術として人気のネオメテオストレートでも、いくつかの要因が重なることでトラブルが発生します。ここをしっかり把握することで、失敗を回避する具体的なヒントが見えてきます。

過去に施術を失敗したことがある方、これからも絶対に失敗したくない方はぜひご確認ください。

1. 薬剤選定や配合バランスのミス

ネオメテオストレートの施術では、ネオメテオクリーム10.5やメテオインクラインなど、複数の還元剤やケラチン補給剤をおすすめしています。
しかし、強いクセ・弱いクセ・ブリーチ部分などがあるにも関わらず一律に同じ薬剤で対応してしまうと、伸び残しやオーバーダメージの原因になります。髪質や履歴の異なる部分には塗り分けが必須です。

2. 前処理・中間処理が不十分

ネオメテオストレートを成功させるうえで重要なのが、アルカリ域を活用したケラチン・CMCの補給やダメージ部分の保護です。特に毛先やブリーチ部分が大きく傷んでいる場合は、あらかじめメテオコネクター原液をたっぷり塗布し、オイルで蓋をしてから薬剤を乗せるなどの工夫も必要となります。
ここを省略したり、量を少なくしすぎたりするのが失敗の原因になります。

3. 放置時間の誤り

ネオメテオクリームで強いクセを持つ部位をしっかり伸ばすには、重ね塗りや放置時間を長くすることが必要になるケースも。 反対に、ダメージ毛には短時間で弱めの還元剤を乗せるだけにとどめたり、ペーハーを調節するなど、細やかなタイムコントロールが求められます。
単純に「全体30分放置」など、画一的に施術してしまうと大きな失敗に繋がる可能性が高くなります。

4. アイロンワークが適切でない

還元がしっかり行われていても、アイロン時の温度やテンションのかけ方で仕上がりは大きく変わります。特に根元の頑固なクセを伸ばすには一定のテンションと高温(180℃前後)が必要になりますが、毛先が限界までダメージがある場合には高温を長時間当てない工夫が必要です。

5. 施術後・ホームケアの不足

サロンでの仕上げ時に適切な処理剤を使わなかったり、お客様へのホームケア指導が行き届いていなかったりすると、施術直後は良く見えても数日後に大きくパサつきやクセ戻りを感じるケースが出てきます
特にネオメテオストレートは、仕上げ前後でしっかりと保湿や補修を行うことが定着のカギです。髪の質感を向上させながら、ダメージを根本から補修する万能処理剤であるアルテマのアクアやケラチン補給のためのメテオコネクター、毛髪強化するインフォーム5.5をホームケア剤としておすすめしています。

失敗を防ぐための正しい施術手順と対策

さまざまな失敗例を知ると、導入のハードルが上がってしまうかもしれません。
でも、安心してください。正しい施術手順と対策をすることで、失敗は必ず減らせます。

ここからは、具体的な対策を手順に沿って解説します。

施術工程が多いネオメテオストレートでは、段階ごとの細かなポイントを抑えておくことが重要です。すでに失敗経験がある方も、改めて見直すことで大きく改善が期待できます。

STEP
カウンセリングを徹底し、ブロッキングを細分化

履歴とクセの強さを正確に把握
過去のブリーチ回数や縮毛矯正の経験、毛先の状態などを詳しくヒアリング。
髪全体が同じ条件ではないことを前提に、最初から「根元の強いクセ」「表面の中程度のクセ」「毛先のハイダメージ」などブロッキングを細かく取り分けると塗り間違いを防げます。

STEP
メテオコネクターやオイルで徹底的に前処理

毛先のビビりを防ぐ下準備
アルカリ域でこそ浸透しやすいケラチンを、髪にしっかり揉み込みます。さらにオイルでカバーすることで、高ダメージ部への過剰な浸透を抑えることができ、後から乗せる還元剤が狙った部位だけで作用しやすくなります。

STEP
強いクセ部分は段階的な塗り足しを

一度で伸ばしきるための時間コントロール
強いクセが集中している後頭部や生え際は、最初にネオメテオクリームとインクラインをメインで還元剤を作り、塗布して放置→その後、リトーノHなど強めの薬剤を重ねて塗布→様子を見てさらに10〜15分放置、といったように段階を踏んでいきます。 一度で伸ばそうと強い薬剤を初めから長時間置くとダメージが出やすいため、少しずつパワーアップしていくのがポイントです。

STEP
アイロン前後の処理剤と温度調整

①還元後のシャンプー&チェンジリンスを丁寧に
残留還元剤をしっかり洗い流したうえで、再度メテオクリーム10.5でチェンジリンスを行いアルカリ領域を保つと、ケラチンやCMC系処理がスムーズに髪内部へ入ります。

②アイロン温度は180℃前後を目安に
根元の頑固なクセにはしっかりめのテンションを、毛先などハイダメージ部分には温度やプレス時間を短く調整すると失敗しにくくなります。

STEP
仕上げ時とホームケアの充実

仕上げ時はたっぷり処理剤を投入
メテオコネクター(ケラチン補給)、アクア(CMC補給)など、アイロン後も油断せずに髪内部を満たすよう意識しましょう。オイルトリートメントも組み合わせればツヤ感が長持ちし、ビビり毛予防にもなります。

②お客様へのアフターサポート
縮毛矯正の施術後はホームケアもとても重要になってきます。
・シャンプー後はすぐに乾かすこと
・保湿ケアの重要性などをしっかり伝える
・再来店時に状態をチェックする
など、お客様のホームケアについてもアドバイスをして、実行いただくことでより高いクオリティを保てます。

まとめ

ネオメテオストレートは、髪への優しさとしっかりした矯正力を両立しやすい技術であり、仕上がりの良さは抜群ですが、失敗のリスクが少ないとは言え、わずかに存在します。最後に、この記事の要点を振り返りましょう。

失敗の主な原因
対策のポイント
  • 薬剤選定・塗り分け不足
  • 前処理・中間処理が不十分
  • 放置時間&温度コントロールの誤
  • アイロンワークのミス
  • アフターケアの欠如
  • 事前カウンセリングで履歴を正確に把握
  • ダメージ部分にはケラチン+オイルなどで徹底保護
  • 強いクセは段階的に薬剤を塗り足
  • アイロン温度&当て方に注意
  • 仕上げとホームケアまで含めたトータル提案

一度ビビり毛や伸び残しを出してしまうと、修正も大変になりお客様との信頼にも関わります。
だからこそ、丁寧なカウンセリング・処理剤の使い分け・時間管理などの “正確さ” を追求することで、ネオメテオストレートの真価を発揮できるでしょう。

公式LINE登録で最新情報をゲット!

ネオメテオストレートの施術は、技術や薬剤の進化とともに日々アップデートされています。トラブルシューティングから新商品の情報まで、常に新しい知識を取り入れていくことが大切です。 そこでおすすめなのが、トピックスターの公式LINEへのご登録です。

トピックスター公式LINEのメリット

  1. 疑問や不安をすぐに相談できる
    施術で困ったとき、気になる点があるときに、チャット感覚で質問可能。
  2. セミナーや新商品先行案内
    最新の施術事例やプロ向けセミナーの開催情報を、いち早く受け取れます。
  3. お得な登録特典
    キャンペーン情報や特別クーポンなど、LINE会員限定のお知らせが届く場合も。


    ネオメテオストレートでさらに満足度の高い施術を提供するためにも、ぜひこの機会に公式LINEへ登録してみてください。 きっと、明日からのサロンワークをサポートするヒントが得られるはずです。

    ネオメテオストレートは、正しい知識と丁寧な施術手順によって、驚くほど美しい仕上がりが実現できるメニューです。過去の失敗で自信を失ってしまった方こそ、あらためてポイントを押さえればリベンジも十分可能です。
    ぜひご活用くださいね。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次